ドイツ視察 ―ナチスの「T4作戦」ハダマーへー

2017年04月01日 20:17

ナチス・ドイツは、ユダヤ人等を虐殺するとともに、障害のある人を「価値なき生命」とみなしてガス室で次々と殺戮を続けて、20万人以上の人々の生命を奪ったと言われています。それも、ヒットラーの指示のもとのT4作戦ではあるのですが、病院で医師や看護師の手で行われていたことは知りませんでした。

 そのひとつの場所ハダマーは、フランクフルトから車で1時間くらいの、景色の美しい田舎の村です。私は、ここに、記念館があるというので訪れました。ここの場所は、今は精神病院のようで、病棟や施設がありました。あれから70年以上がたっても、この忌まわしい場所は、精神病院とは複雑な気持ちでした。

 ここには、当時、バスで連れてこられた障害者が服を脱いでガス室に運ばれただろう木造の小屋がそのまま残っており、小高い丘には記念碑が建てられていました。

 当時は、優生思想のもと、精神障害者、重度の障害者、結核患者、知的障害者などが対象となり、生きている価値がないとされました。それも、ドイツ中の病院から医者がどんどん送りこんできたのです。T4とは、作戦本部がベルリンのティーアガルテン通り4番地にあったからだそうです。

 今は静かな町に、まだたった70年くらいしかたっていない事件に触れ、津久井やまゆり事件と結び付き、いまだ、優生思想が人々の中にあるのではないでしょうか?と感じました。

 人は、どんな環境・条件にあっても、人として尊びられなければなりません。障害があることが問題ではなく、生きずらい世の中が問題なのです。遠いドイツの地に来て、あらためて感じたことでした。

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